クエン酸シルデナフィルのメリットデメリット

ご存知な方も多い「バイアグラ」というED治療薬に含まれる成分「クエン酸シルデナフィル」の利点と弱点

クエン酸シルデナフィルを説明する医師

クエン酸シルデナフィルは心因性EDの抑圧を振り払う

クエン酸シルデナフィルは、バイアグラの商品名で知られた勃起不全症(ED)の治療薬です。日本で最初に商品化された勃起不全症の治療薬で今でも多くの方が使用している医薬品です。この、勃起不全症を引き起こす原因には様々なものがあり、その一つに心理的な要因から性的興奮を抑圧するものがあり、これを心因性PDと呼びます。この心因性PDに対してもクエン酸シルデナフィルは有効な薬剤であるのか解説します。
クエン酸シルデナフィルの作用機序は、ホスホジエステラーゼ5を阻害することで、サイクリックGMPを上昇させ、血管拡張させ、陰茎部の血流量を増やし、勃起を促す、というものです。これは心理的な要因に特異的に作用するものではありません。しかしながら、心因性EDの患者さんにシルデナフィルとプラセボ(偽薬)を投与した群で比較試験を行った結果、シルデナフィル投与群で勃起不全症が有意に改善した、という報告があり、心因性EDに対する有効性が証明されています。しかし、心因性EDの中でも、その原因が心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者さんに対して、シルデナフィル投与群とプラセボ投与群の勃起不全症治療効果を比較した試験では有意差を示すことができませんでした。ただ、改善率ではシルデナフィル投与群がプラセボ投与群を若干上回っており、検体数を増やした大規模な臨床試験を行えば有意差はでる可能性はあります。ただ、PTSDの場合は心理的抑圧が強い為有意差が出なかったことも考えられます。
つまりシルデナフィルが心因性EDに有効かは、その心理的ストレスの強度にもよるのだと考えられます。ただ、有効例も多数あるので、そのような心当たりがある方は、一度医師に相談してみるといいかもしれません。